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2013-02-20モントリオール生活:22日目 反転授業とコラボレーション・安全性重視の化学実験室の見学

午前中からTLSのスタッフにコース・デザイン・ワークショップについて話をうかがった。以前は、5日間のコース・デザイン・ワークショップを教員向けに行なっていたそうだ。参加しやすくするため、1日半のワークショップを行っているとのことだった。

午後からは、授業見学。8〜9人が周囲に座れる円卓が8卓あるActive Learning ClassroomでのPolitical Scienceの学部2,3年生向けの授業。この日は、Multilateral Negotiation(多数国参加の交渉)のロールプレイングをしていた。各自がいずれかの国の代表になりきり、事前に調べてきた内容を踏まえて、議論するというものだった。授業を担当されていた先生は、若手の方で、ALCを使うのは今学期が初めてだそうだが、"I love this room."とおっしゃっていたのが印象的だった。授業では、学生たちの議論がとても盛り上がっていた。今日はグループでの議論、来週はクラス全体での議論内容のシェアとのことだ。

その後、マギル大学に新しくできた化学実験室を見学した。この化学実験室は、コラボレーションと安全性を重視したもの。従来の実験室というと、長机があり、その端のほうにシンク(水道)がある、というイメージ。しかし、この実験室はまったく違っていた。実験テーブルは円になっていて、学生同士がコラボレーションしやすくなっている。また、従来の実験室は狭いイメージがあるが、こちらはとても広く、誤って他の学生にぶつかって物を落とすといったこと(場合によっては大きな事故になりかねない)はなさそうだ。また、スマートボードが3テーブルに1台ずつ用意されていて使うことができる。コラボレーションと安全性を重視したデザインになっていた。そのほかもガラスに板書することができたり、映画やドラマに出てきそうな綺麗な内装だった。昨年、改修されたばかりで、TLSのスタッフはテクノロジーの導入について協力したそうだ。

この日はさらにその後、Continuing Studiesの授業を夕方から見学した。こちらもALCで行われており、当然ながら社会人の方々が多く受講されている。科目は、コンピュータ・ネットワーク。反転授業で行われていた。LMS上に教員がテキスト教材、パワーポイントスライドへの解説動画、クイズをアップロードしておき、学生はそれらを用いて事前に学習。授業では、学習内容への質問・解説、学習内容に関連する課題に取り組む。この日は、ネットワークシミュレーションのソフトウエアを用いた実習を授業中に行なっていた。授業中の活動は、個人での活動が中心。たまにグループ活動もあるらしい。個人ワーク中心というものの、円卓を学生が囲んで作業するため、自然と隣の学生と相談しながら取り組んでいた。

授業後、授業担当の先生にお話をうかがった。なぜ反転授業を取り入れたのか。

社会人が多く受講している授業なので、講義だけなら自宅でも授業を受けられる。でも、せっかく教室に来ているのだから、もっと積極的に取り組めるようにしたい。そう考えて反転授業を取り入れたそうだ。先生いわく、以前の講義中心の授業では、寝ている学生が多かった。反転授業にしてからは授業中の質問も増え、学生が積極的に活動するようになったとのことだった。ご自身にとっては、教材の準備が大変ともおっしゃっていた。しかし同時に、自分のコース・デザインを見直すきっかけになったともおっしゃっていた。

この授業の学生に、日本人の方がいらっしゃった。少しお話をうかがったところ、授業前に学習するのはなかなか大変とのことだった。しかし、事前学習にしっかりと取り組むことで、理解できない箇所を特定し、授業中に教員に質問して理解することができるのが利点だとおっしゃっていた。

この日は、コース・デザイン・ワークショップからALCでの授業見学、化学実験室の見学、反転授業に取り組む先生にお話をうかがったり、モントリオールに来てから初めて日本出身の方に出会って日本語で会話するという、盛りだくさんな一日となった。