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2013-02-09モントリオール生活:11日目 シンシアご夫妻とのディナー

この日は、夕方からTLSのディレクターであるシンシア教授ご夫妻と会うことになっていた。

シンシアのご主人が運転する車でホテルまで迎えに来ていただき、そのままモン・ロワイヤルへドライブ。モン・ロワイヤルは、滞在中一度は行ってみたいと思っていた場所。標高300mほどの山。この場所が、Montrealという都市名の由来になったらしい。ちょうど日が沈んだ後だったので、夜景がきれいに見えた。モン・ロワイヤルにある、十字架の写真をいつかちゃんと撮らなくては。



その後、モントリオールで有名なベーグルのお店に行き、ベーグルを焼いている様子を少し見てからお買い物。このベーグルのお店は、なんと24時間営業、年中無休。深夜でもお客さんが来るということだろうし、やはりモントリオールの人たちはベーグル好きなんだろう。

それからギリシア料理のお店へ行き、夕食をいただいた。ギリシア料理ってどんな感じなんだろうと思っていたのだけれど、前菜から魚料理、デザートまで大変おいしかった。味付けはとてもシンプルで、優しい味だった。デザートでいただいたヨーグルトがとても粘り気のあるもので、まるでレアチーズケーキのようだった。

夕食の間中、シンシアとTLSや日本の大学のこと、大阪や京都のこと(シンシアは2月末に阪大で講演予定)などを話した。これまで、ゆっくりと話す機会がなかったので、様々なことを話せてよかった。大変貴重な時間だった。


2013-02-08モントリオール生活:10日目 雪がたくさん

この日は、モントリオールに来て初めて、結構な雪が降った一日だった。

これまでも、雪が降ることはあったけれども、それほど積もらないものだった。しかし、この日は、朝から吹雪いていて、夜まで降り続いていた。こちらに来て、やらなくなったことが一つある。それは、傘をささないこと。よく海外の人は傘をささないと聞くが、モントリオールもしかりで、自分自身も傘をささなくなった。どうしても雪に当たるのが嫌なら、ダウンコートのフードをかぶることにしている。街を歩く人々もだいたいそんな感じだ。

マギル大学があるダウンタウンあたりは、車も歩行者も多いので、道路に大量の融雪剤が撒かれる。この日は、夜まで融雪剤が撒かれることはなかった。いや、撒かれたのかもしれないが、それ以上に雪が降った。朝から夜までで10cmぐらいは積もったのではなかろうか。



歩道にも雪が積もっていた。普段は、道路に大量の融雪剤が撒かれることで歩道にはあまり雪がない。一方で、日本から履いてきた私のブーツは、融雪剤のせいなのか、ひどいダメージを受け買い換える必要がでてきた。週末にでもブーツを買いに行こう。


2013-02-07モントリオール生活:9日目 雑談で笑いをとる

この日は、私にとって嬉しいことがあった。それは、ランチ中のTLSスタッフとの雑談で笑いをとったこと。

モントリオール生活・6日目の投稿にも書いたとおり、TLSの皆さんのコミュニケーションには、笑顔があふれている。この日も、いつものとおり、スタッフの方々と一緒にお弁当を食べてランチをとっていた。そして、これまたいつものとおり、雑談。

この日の雑談では、spicy foodについて話していた。雑談は、かなりローカルな話題だったり、知らない固有名詞が出てくることが多い。でも、spicy foodのことはわかるぞ、と思って皆さんが話すのを聞いていた。そしたら、「あなたはspicy foodは好きなの?」と聞かれたので、「ええ、好きです。」と答え、さらに夫もspicy foodが大好きなこと、数カ月前に夫に起きたspicy foodに関連した出来事を話した。そしたら、皆さん爆笑された。よっしゃ、笑いとったでーと心の中で思った(笑。そして、ランチでの雑談を通して、TLSの皆さんにさらに近づけたような感じがした。

後日談として、この日以降、なんとなくだけれども雑談での私の発言が増えたような気がする。雑談は、自分を知ってもらう良い機会なので、これからも積極的に会話に参加しようと思う。

ちなみに、笑いをとれたネタというのは、たいしたことない出来事。でも、ジェスチャーもつけて話したら、皆さんの反応がとても良かった。ネタ元の夫よ、笑い話にしてすまん(笑。


2013-02-06モントリオール生活:8日目 疲労と英語

ちょうどモントリオールに到着して1週間がたった。TLSでの生活にもだいぶ慣れ、自分のペースをつかみ始めた。

その一方で、私の疲労はピークに達していた。まず一つの原因は時差ボケ。昼〜夕方にかけて眠気が襲う。朝は5時ぐらいに目が覚める日が何日か続いたり。二つ目の原因は、 椅子に座る生活。ホテルにいる時は、だいたいコンピュータを置いているデスクあたりで過ごす。当然、椅子に座って過ごすことになる。日本の我が家はフローリングだけれども、ソファに横になったり、ラグの上に座ったり、椅子だけを使う生活ではない。椅子に座る時間が長いためか、足がむくみ体全体がだるくなった。三つ目の原因は、枕の高さ。ホテルのベッドの枕がとても柔らかく心地良いのだけれど、柔らかいことで高さが足りない。そのせいなのか、首がとても痛くなった。同時に肩こりも激しくなった。

頭も体も疲労度最大な状態。

疲労があること自体は、それほど問題ではない。時差ボケはいずれ直るだろうし、土日にゆっくり休めば体も楽になる。ただ、疲労がたまることで引き起こされる問題があった。それは、英語力の低下。

大学院生の頃、研究活動のため、海外で1〜2週間ほど過ごすことが何度かあった。その時には、朝のうちは英語のリスニングがよくできるのだけれど、夕方になると著しくリスニングできなくなる、ということがあった。もしかして疲れているからなのか、と思っていた。モントリオールに来てからは、そういったことはなかった。

しかし、滞在1週間、疲労がピークに達したことで、その現象が出てきた。なんだか極端にリスニングできなくなってることに気づいた。(ただ単に聞き取れていないだけかもしれませんが…。)それと同時に、話すのもうまくできない。言葉が出てこなくなった。(もともとスピーキングはそれほどできるわけではないので、元からなのかもしれませんが…。)でも、もともとのスキルが低いからこそ、さらにそれが悪くなるとダメージは大きい。

このままだとヤバイなあと思い、ひとまずマッサージに行ってまずは体の疲れを癒すことにした。さて、良い方向へと進むのか…???


2013-02-05モントリオール生活:7日目 ALCでの教員サポート

マギル大学のALCのデザインや運用を担当している、アダムとのミーティングがあった。

今のALCの数やタイプといった概要を伺うとともに、教員へのサポートについて詳しくお話を聞かせていただいた。

教員へのサポートは、いろいろとあるようだが、基本的には、授業前後なのか授業中のサポートなのか、基本的なニーズなのかそれともリクエストに応じてのサポートか、といった軸に沿って、活動が決められていた。個人的には、教員向けワークショップの内容が大変興味深かった。

今年もまた新しいALCができるそうだ。それぞれのALCは、キャンパス内の様々な学部の講義棟に点在している。そして、そのデザインや設置されている機材もさまざま。教室を使う教員の専門性もさまざま。日本での自分の職場とマギル大学との状況を比較しながら、ALCやら教員サポートやら、いろいろと考えた。


2013-02-04モントリオール生活:6日目 笑顔あふれるオフィス

今日は、ALCプロジェクトの中心メンバーであるアダムに会うことになっていた。金曜日のALC見学で疑問に思ったことや、興味のあることについて話ができると思うと、かなり楽しみだった。

さっそく午前中のうちに、数分だったがアダムと話す機会があった。自分の興味・関心について話し、翌日、時間をとってミーティングすることになった。

TLSで過ごすのは今日で3日目。

先週の木曜、金曜日は、シンシア教授、アダムといったスタッフの何名かが学外に出ていて不在だった。今日は、ほとんどのスタッフがTLSに出勤していた。そこで気づいたことがひとつ。TLSは、笑顔あふれる、楽しい職場であるということ。スタッフは皆、仲が良い(少なくともそう見える)。夕方ぐらいになると、とってもテンション高く、オフィス中に聞こえるぐらい大きな声で話しはじめる(笑。帰り際、シンシア教授が私に「騒がしいオフィスでごめんね。笑いにあふれているでしょう。」と話しかけてきた。とっても楽しい職場で良いなあと思ってると返事した。

ランチタイムは、たいてい、ミーティングルームで皆でとる。皆でといっても、女性スタッフ5〜6人+私だけれども。弁当持参だったり、学内外でテイクアウトしたものを各自用意して、ミーティングルームで一緒に食べながら、雑談する。この雑談もなかなかおもしろい。ローカルな話題になると、私にはあまりわからないのだけれども、ペットのことだったり、テレビのことだったり、料理のことだったり、いろいろ話し、誰かがオチをつけて笑い話に変える。いつも笑いにあふれている。

こういう明るく、笑顔あふれる職場は、きっとシンシア教授の人柄が影響しているのかなあと思う。たまに冗談を言ったり、「みんなで日本語練習しなくちゃね。」と日本語のあいさつについて私に尋ねたり、 とにかくフレンドリー。

なんとなくだけれども、皆さんのノリが大阪っぽい。


2013-02-03モントリオール生活:4・5日目 はじめての週末

モントリオールに来てから初めての週末。せっかくなので、街歩きをすることにした。

とは言え、モントリオールは寒い。特に土曜日は、天気予報でも最高気温がマイナス10度近くなっていて、とても外出できないだろうと思っていた。でも、せっかくなので昼食ぐらいどこかで食べようと思い、いざ、外へ。

防寒着は、日本から持ってきたダウンコートとマフラー、手袋。少なくとも1〜3日目までは、この防寒着で十分暖かかった。 しかし、この日は違った。10分ほど外を歩いたら、足の皮膚がピリピリ痛くなってきた。もう外を歩き回るのは無理だと判断し、地下街へ。モントリオールは、冬の寒さが厳しいからか、地下街が発達している。特にダウンタウンは、各デパートが地下で繋がっていて、地上を歩かなくても移動できるし、地下街にもお店がたくさんある。地下街に入ると、地上とは比べ物にならない人の多さに驚く。

昼食は、ケベックの伝統料理と言われている、プーティンを食べることにした。プーティンとは、フライドポテトの上にカードチーズを乗せ、さらにその上からグレービーソースをかけたもの。聞いただけでもジャンクフードっぽさがハンパない。でも名物だし、食べてみたいし…ということで食べてみた。感想としては、予想とは違わず、ジャンクフードっぽさ満点だった。お店によって味が異なるようなので、別のところで食べたら違う感想になるかもしれない。


日曜日は、土曜と比べて天気が良さそうだったので、少し遠くまで街歩きすることにした。ホテルから10分ほど歩いたところにある、チャイナタウンで昼食を取り、そこからさらに10分ほど歩いたところにある旧市街地(オールド・モントリオール)をブラブラした。ホテルとの往復で結構な距離を歩いた。東京にいたら、間違いなくバスや電車、タクシーを使って移動する距離だけれど、なぜか海外では歩こうと思える。


2013-02-01モントリオール生活:3日目 ALC見学

モントリオールに来てから、早いもので3日目となった。

今日は、午後からマギル大学のALC(Active Learning Classroom)を案内していただいた。ALCで授業をされている、Carolyn先生がガイドしてくださった。Carolyn先生は、第二言語学習がご専門で、特に大学院生を対象にアカデミック・ライティングの授業をご担当されているとのことだった。

マギル大学の6ヵ所のALCのうち、この日は2ヵ所を見学した。

1カ所目は、キャンパスの向かいにある、ダウンタウンの高層ビルの2階にある教室。キャンパスが狭く、教室のスペースを設けるのが難しいため、ビルのフロアを借りて教室を設けているらしい。このALCは、25名定員の教室だけれども、スペースとしてはかなり狭い。ディスカッションにピッタリの教室であった。2カ所目は、地理学の講義棟内にある教室。1カ所目の教室とはまったく異なるデザイン。いずれの教室についても、設備について説明を受けながら、いろいろと質問させていただきお話をうかがった。

Carolyn先生が授業に対して真摯に向き合っていること、TLSのスタッフと協働されていることなどがわかり、大変収穫多いひとときとなった。 やはり現場の先生方と直接お話しするのは興味深く、貴重だ。月曜日には、TLSでALCプロジェクトを担当しているアダムさんに会える。彼と会って話をするのが、楽しみになってきた。


2013-01-31モントリオール生活:2日目 McGill University TLS初訪問

いよいよ、McGill UniversityのTeaching and Learning Servicesを訪れる。

朝、ホテルのロビーにTLSのスタッフの方が迎えに来てくださることになっていた。
ということで、ロビーにて待機。しばらくすると、女性の方に"Are you Akiko?"と話しかけられ、無事、落ち合うことができた。

ホテルから歩いて5分弱、TLSのオフィスに到着。さっそくスタッフの方々にご挨拶。しばらくすると、オフィスのミーティングルームで、一緒に朝食を食べましょう、とのことで、皆さんと一緒にベーグルをいただいた。ベーグルを食べながら、日本での仕事のこと、モントリオールまでのフライトのこと、ホテルのことなど話した。

TLSのディレクターのシンシア教授は、別の場所でミーティング中とのことで、TLSオフィスにはご不在。また、アクティブラーニング教室の運用や教員へのサポートを担当しているアダムさんも、週末まで学外に出ているそうで、ご不在。TLSは、大学院生向けのワークショップなど、いろいろなプロジェクトを展開している。そのため、「ALC(Active Learning Classroom)には行ったことないわ」と言うスタッフもいた。

朝食後、デスクまわりのセットアップ、学内無線LANの設定をしていると、あっという間に昼になり、ランチへ。スタッフの方と一緒に大学近くのお店へ。アジア料理のお店(中華料理っぽい)で、テイクアウトして、TLSオフィスのミーティングルームでみんなでランチ。ちょうど昼食の途中、シンシア教授がオフィスにいらっしゃった。挨拶して、ご飯を食べながらお話。やはりお忙しいようで、来週、ゆっくりとお話することになった。

さて、午後は、学内ツアーへの参加をTLSスタッフの方がお手配くださったので、そちらに参加。大学新入生や留学生を対象にしている学内ツアーのようで、大学院生がガイドしてくれる。その時間の参加者は私ひとりだったので、 1対1で話をしながら案内していただいた。ダウンタウンにある大学なので、敷地はかなりコンパクト。ざっと構内を一周して、ツアーは終了。

TLS1日目はこれで終了。

TLSを訪れて、少し驚いたことがある。
それは、スタッフの方々の勤務時間。

ある方は、朝7時から16時までの勤務、別の方は、6時45分から15時までの勤務といったように、皆さんとても朝が早い。渋滞を避けるため、と理由をおっしゃっていた。たまたまそのお二人が早いだけかもしれないけれども。あと、雑談の中で「日本の人は、遅くまで働くんでしょう?」と聞かれ、「うちの夫はたまに深夜に帰宅する」と伝えた。すると、とても驚いていた。これまで、いろいろと海外出張やら海外旅行を経験したが、海外の一つの組織の中に入り込むことはそれらの経験とはまったく異なる。組織の中に入ることで、組織体制や業務内容といったこと以外にも、文化や習慣にも直に触れることができるのだと改めて感じた。少し街を歩いたり、会話するだけではわからないこと。この1ヶ月間、それらのこともたくさん感じ取りたい。


2013-01-30モントリオール生活:1日目 モントリオールへ!

1月30日から約1ヶ月間、カナダ・モントリオールのMcGill UniversityのTeaching and Learning Services(TLS)にvisiting researcherとして滞在する。
長そうで短い(?)モントリオールでの生活について、記録を残そうと思う。

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2013年1月30日、成田空港にて飛行機搭乗し、シカゴ経由でモントリオールに到着。
モントリオールは、思ったよりも寒くなく、日本でも着ていたコート一枚で十分外出できる気候だった。ちょっと一安心。

空港からホテルまでは、タクシーで移動。モントリオールは、フランス語が公用語であるため、ホテルの名前もフランス語の綴りになっている。「自分で発音しても通じないだろうなあ」と思っていたため、ホテル名と住所が書かれた紙を見せて行き先を伝え、無事にホテルに到着。

滞在するホテルは、部屋にキッチンが付いている。なるべく自炊しようと思い、ホテル到着後スーパーへ買い出しに。

日本の食材を売っているスーパーを調べておいたので、まずはそちらへ。スーパーでは、醤油、めんつゆ(だしつゆ)、みりん、乾麺のうどんや豆腐、白菜、カレールーなどを購入。日本食を発見してテンションが上り、ついつい買い過ぎてしまう。その次は、ホテルのすぐ近くにあるスーパーに行き、生活用品や飲み物などを購入。

スーパーでの買い物を通し、気づいたことがひとつある。

モントリオールでは(ダウンタウンに限られるかもしれませんが)、英語での会話は問題なくできる。しかし、看板やスーパーでの表示は、基本的にはすべてフランス語で、場所によっては英語も併記されている。スーパーで買い物をした時は、基本的にフランス語のみの表示で戸惑った。モントリオールで過ごすのならば、英語に加えてフランス語を知っておくことも必要だと痛感した。幸い、大学での第二外国語がフランス語だったので、簡単な単語については、意味を理解できる。…書き言葉に限ってだけれども。会話でのフランス語は、リエゾンやら何やらで、理解し難い。たまに知っている単語が出てくると、それのみを理解できるような状態なので、あまり役には立たない。せっかくなので、滞在中に街中でよく使われる単語や、短い会話ぐらいはできるようになれたら…と思いつつも、その前に英語力をもっとつけねばと思った。

さて、明日はいよいよTLSへ!!